「総合的な学習の時間に取り組んで」
山崎隆夫(品川区立小山台小学校)
1 総合的な学習の時間でこれまでどんなことに取り組んできたか
1999年 (4年生) |
①カブトガニの秘密をさぐる ②水のたび ③トキとトキの保護に取り組む人々、絶滅の危機にある動物たち ④いのちと性 |
2000年 (3年生) |
①校庭の小さな虫と小動物 ②さかな・魚とわたしたち |
2001年 (5年生) |
①地図の秘密を探る 島の地図の秘密を探る 立体地図つくり 地図と冒険 ②エビと日本人(エビの向こうに見えるもの、岩波新書をもとに) ③トキ(中国とのつながり) ④火と土(学年研究と発表) 暗闇とローソク 森のバーベキュー 野焼き、野焼き作品で私たちの世界を表現する 先生たちをお客様にして「火」を語るパーティー ⑤いのちと性 ⑥物語つくり(自分のテーマで) |
2 授業の進め方
① 学年・学級の特性とわたし(教師)が興味を引かれた内容とをつなげて、授業づくりをしていった。
② わたし(教師)がドキドキしたことで子どもたちに伝えたい、語りたいと思ったものを中心に授業化していった。
③ 最初は共同の学びを続け、あるいは共同の体験をして、学びを深めた。
グループ課題や個別課題を持たせ活動し、まとめたり表現したりしていくことが多かった。
グループ課題や個別課題を、さらに共同の学びに発展させることまではなかなかいたらなかった。
3 討論の中で(参加者の感想)
◎総合的な学習の時間を作っていく上で大切にしたいこと
「自分の興味を大事にしながら実践をつくっている。教師が感動したことを子どもに伝えていきたい」
「これも総合なんだ、総合ではこんなこともできるのかという雰囲気を学校の中に作っていくことが大事だろう」
「総合を面白い世界に子どもたちを導きいれる機会にしていきたい」
「総合で子どもたちが育っているということを保護者に伝えていくことが大事」
「山崎学級の子どもたちが『総合はいろいろな勉強を合わせることなんだ』ということを納得しているところが大事」
子どもたちが納得して総合を学んでいる姿によって、総合では学力がつかないと思っている親を納得させることにつながる」
「楽しかったけど、楽しかっただけ…ではやはりダメだろう」
「カリキュラムが先にあって、総合があるのではない。同じ学年を受け持ったからといって、同じテーマでやれるというわけではない。子どもの顔を見ながら考えていくことが大事だろう」